光回線は「3年総額」で選ぶ|主要6社を実額比較

光回線の広告は「月額◯◯円〜」ばかりが目立ちますが、あの金額は割引が一番効いた最初の数か月の値段です。実際に払う総額は、割引終了後の月額、工事費、解約時に戻ってくる残債まで含めないと見えてきません。
この記事では、主要6社の料金を2026年10月26日に各社の公式ページで確認し、「3年間使ったら全部でいくら払うか」で揃えて比較しました。金額はすべて税込です。
結論:迷ったらこの3つから選ぶ
- エリア内なら NURO光:戸建ての3年総額177,360円で最安級。下り最大2.5Gbpsと速度も一番速い。ただし提供エリアが限られ、開通工事は2回
- ahamoを使っているなら ahamo光:戸建て月4,950円、マンション月3,630円。セット割なしでも単体で安い
- 家族でドコモ/ソフトバンク/auを使っているなら、そのキャリアの光:スマホのセット割は1回線ごとにかかるので、回線数が多い家庭では月額の差を逆転する
まずは早見表:スマホ別のおすすめ
| 使っているスマホ | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| ahamo | ahamo光 | セット割がなくても月額自体が安い |
| ドコモ(ahamo以外) | ドコモ光 | ドコモ光セット割が家族の回線数分効く |
| ソフトバンク/ワイモバイル | SoftBank光 | おうち割 光セット、ワイモバイルは1回線最大1,650円引き |
| au/UQモバイル | auひかり/ビッグローブ光 | auひかりがエリア外ならビッグローブ光でセット割 |
| 格安SIM(上記以外) | NURO光 | セット割に縛られず、総額と速度で選ぶ |
主要6社の料金比較表
月額は「一番条件の良い契約プラン」の金額です。NURO光だけは割引期間で金額が変わるため、2段に分けて書いています。
| サービス | 速度 | 月額(戸建て) | 月額(マンション) | 工事費 | 契約期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| NURO光 | 2.5ギガ | 4,530円(最初の24か月)→ 5,720円 | 3,530円(最初の24か月)→ 4,730円 | 55,000円(特典で実質無料) | 3年 |
| ahamo光 | 1ギガ | 4,950円 | 3,630円 | 条件で異なる(特典で実質無料の場合あり) | 2年 |
| ドコモ光 | 1ギガ | 5,720円 | 4,400円 | 特典で実質無料の場合あり | 2年 |
| auひかり | 1ギガ | 5,610円 → 5,500円 → 5,390円(年ごとに変動) | 建物ごとに異なる | 48,950円(割引で実質0円の場合あり) | 3年 |
| SoftBank光 | 1ギガ | 5,720円 | 4,180円 | 47,520円(新規は割引で実質無料) | 2年 |
| ビッグローブ光 | 1ギガ | 5,478円 | 4,378円 | 28,600円(キャンペーンで実質無料) | 3年 |
※NURO光の月額はホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)550円を含みます。マンションは40戸以上の集合住宅向け(M)プランの金額で、39戸以下は戸建てと同じ(H)プランになります。 ※SoftBank光は2026年12月から月額が330円上がります(1ギガの場合、戸建て6,050円・マンション4,510円。10ギガは対象外)。契約するなら時期に注意してください。
3年総額でランキングすると
月額×36か月で計算した「3年間の支払い総額」です。キャッシュバックとスマホのセット割は含めていません(この2つは後で効いてきます)。
戸建て
| 順位 | サービス | 3年総額 | 月平均 |
|---|---|---|---|
| 1 | NURO光 | 177,360円 | 4,927円 |
| 2 | ahamo光 | 178,200円 | 4,950円 |
| 3 | ビッグローブ光 | 197,208円 | 5,478円 |
| 4 | auひかり | 198,000円 | 5,500円 |
| 5 | ドコモ光 | 205,920円 | 5,720円 |
| 5 | SoftBank光 | 205,920円 | 5,720円 |
マンション
| 順位 | サービス | 3年総額 | 月平均 |
|---|---|---|---|
| 1 | ahamo光 | 130,680円 | 3,630円 |
| 2 | NURO光(Mプラン) | 141,480円 | 3,930円 |
| 3 | SoftBank光 | 150,480円 | 4,180円 |
| 4 | ビッグローブ光 | 157,608円 | 4,378円 |
| 5 | ドコモ光 | 158,400円 | 4,400円 |
月額が一番安く見える広告と、3年総額の順位はかなり違います。たとえばドコモ光とNURO光では、戸建てで3年間に28,560円の差がつきます。逆に言えば、今ドコモ光やSoftBank光を契約していて、家族のスマホ割引を受けていない人は、乗り換えるだけでこの差がそのまま節約になります。
ただし、この順位は「3年間、解約せずに使い続ける」前提です。途中で解約すると工事費の残債が一括で請求されるので、引っ越しの予定がある人は次の章を必ず読んでください。
各社の「向く人・向かない人」と注意点
NURO光:エリア内なら最有力。ただし開通は急げない
2026年9月にプランが変わり、標準が下り最大2.5Gbpsになりました。最初の24か月は戸建て4,530円(ホームゲートウェイ込み)で、公式キャンペーンのキャッシュバック40,000円(オプション加入なし)まで含めると、3年総額の順位はさらに良くなります。
注意点は3つあります。
- 提供エリアが全国ではない:北海道、関東、東海、関西、中国(広島・岡山)、九州(福岡・佐賀)の一部など。まずエリア確認が必須です
- 開通工事が2回(宅内と屋外)あり、時期によっては開通まで時間がかかります。引っ越し直前ではなく、余裕を持って申し込むタイプの回線です
- キャッシュバックの受け取り手続きが11か月後と17か月後の2回あります。手続きを忘れると受け取れません。申し込んだ日に、スマホのカレンダーへ登録しておくのが確実です
ソフトバンク・ワイモバイル・NUROモバイルのスマホとはセット割も組めます。
ahamo光:ahamoユーザー専用。その代わり単体で最安水準
ahamoの契約が必須の光回線です。戸建て4,950円・マンション3,630円(1ギガ、2年定期契約)で、マンションの3年総額130,680円は6社の中で一番安くなりました。プロバイダ一体型なので、プロバイダ選びで迷うこともありません。
注意点は、ドコモ光セット割の対象外なこと。家族がドコモの通常プランを使っている家庭では、ahamo光ではなくドコモ光+セット割のほうが家計全体では安くなる場合があります。また、解約金は戸建て4,950円・マンション3,630円(更新期間以外)です。
ドコモ光:月額は高め。家族の回線数が多い家庭で逆転する
月額だけ見ると戸建て5,720円と最安ではありません。強みはドコモ光セット割で、対象のスマホプランに1回線あたり最大1,100円程度の割引が入り、家族4人なら月4,000円超の割引になる計算です。回線数が多い家庭では3年総額の順位が逆転します。
プロバイダは申込時に選ぶタイプA/タイプC(プロバイダ一体型)が基本で、工事費はdポイント還元の特典で実質無料になる場合があります。解約金は戸建て5,500円・マンション4,180円(更新期間以外)です。
SoftBank光:ワイモバイルとの相性が一番。12月の値上げに注意
おうち割 光セットは、ソフトバンクのスマホが1回線あたり1,100円引き、ワイモバイルはプランにより最大1,650円引きと割引額が大きめです。ただし適用には指定オプション(月550円〜)への加入が必要で、この分は実質の負担として計算に入れてください。
そして大事な最新情報として、2026年12月利用分から1ギガプランは月330円の値上げが決まっています(戸建て5,720円 → 6,050円)。「今の月額」で3年計算すると実態とずれるので、この記事の3年総額(205,920円)より実際は少し高くなります。
auひかり:エリア内なら有力。関西・東海・沖縄は対象外
ずっとギガ得プラン(3年契約)は年ごとに月額が下がり、1年目5,610円 → 2年目5,500円 → 3年目以降5,390円。初期費用48,950円は、プロバイダの割引などで実質0円になる場合があります。契約解除料は4,730円です。
最大の注意点はエリアで、関西・東海の一部府県と沖縄県では申し込めません。またマンションタイプは、すでにauひかりの設備が入った建物だけが対象です。auのスマホ(auスマートバリュー)やUQモバイル(自宅セット割)とのセット割があります。
ビッグローブ光:auひかりが使えない地域のau/UQユーザーの受け皿
フレッツ光の回線を使うので全国で使えます。1ギガ3年プランは戸建て5,478円・マンション4,378円、工事費28,600円はキャンペーンで実質無料、事務手数料は3,300円です。au・UQモバイルとのセット割が使えるので、「au系のスマホなのにauひかりのエリア外」という人の受け皿になります。
「工事費実質無料」の仕組みと、途中解約の落とし穴
どの会社も「工事費実質無料」と書いていますが、工事費がタダになるわけではありません。仕組みはこうです。
- 工事費を分割で払う(例:NURO光は55,000円を36回分割)
- 分割額と同額が、毎月の料金から割り引かれる
- 契約期間の最後まで使い切れば、相殺されて実質0円
つまり途中で解約すると、残りの分割分が一括で請求されます。NURO光を12か月で解約した場合、工事費の残りは約36,700円。これに契約解除料も加わります。「月額が安いから」と軽く乗り換えて、1年で引っ越すと節約分が吹き飛ぶ計算です。
乗り換え前に、今の回線についてこの3点だけは確認してください。
- 契約の更新月はいつか(更新期間は満了月を含む3か月間が一般的)
- 工事費の分割はあといくら残っているか
- 解約金はいくらか
確認先は今のプロバイダのマイページか、契約時の書類です。ここを押さえてから申し込むのが、損をしない順番です。
乗り換えの手順(フレッツ系同士なら工事なしの場合も)
- 今の回線の更新月・工事費残債・解約金を確認する
- 新しい回線の提供エリアを確認して申し込む
- フレッツ光/光コラボからの乗り換えなら、今の事業者から「事業者変更承諾番号」を取得する(転用・事業者変更なら新規工事が不要な場合が多い)
- 開通工事の日程を調整する(NURO光など独自回線は工事2回・立ち会いあり)
- 開通を確認してから、今の回線を解約する(先に解約するとネットが使えない期間ができます)
よくある質問
Q. 1ギガと2.5ギガ・10ギガ、速度は体感で違いますか? A. 動画視聴やWeb会議、スマホの利用が中心なら1ギガで十分です。2.5ギガ以上が効くのは、大容量のダウンロードが多い人や、オンラインゲームで少しでも遅延を減らしたい人です。「速いプラン=快適」ではなく、家の中のWi-Fiルーターの性能や置き場所で体感が変わることのほうが多いです。
Q. マンションなのに「戸建てプラン」になることがあるのはなぜですか? A. 建物に光回線の設備が入っていない場合、戸建て向けの方式で引き込むためです。NURO光では39戸以下の集合住宅は戸建てと同じ(H)プランになります。申し込み時のエリア・建物判定で決まるので、まず判定結果を確認してください。
Q. キャッシュバックの金額が窓口で違うのはなぜですか? A. 同じ回線でも、公式サイト・代理店・量販店でキャンペーンが別々に設定されているためです。金額の大きさだけでなく「オプション加入が条件になっていないか」「受け取り時期と手続き方法」まで確認してください。この記事の3年総額には、条件のばらつきが大きいキャッシュバックを含めていません。
Q. 引っ越し予定がある場合はどう選べばいいですか? A. 「移転手続きで同じ回線を続けられるか」を優先してください。ドコモ光やauひかりは、引っ越し先でも同じサービスが使える場合、解約せずに移転できます(移転の工事費は別途)。全国で使えるフレッツ系(ドコモ光、SoftBank光、ビッグローブ光)は移転先でもエリアに入っている可能性が高く、引っ越しが多い人には向いています。
まとめ
- 比べるのは「最初の月額」ではなく3年総額。戸建てでは最安と最高で約28,000円の差がつく
- エリア内ならNURO光、ahamoユーザーならahamo光が総額で有利
- 家族で同じキャリアのスマホを使っているなら、セット割込みで家計全体を計算すると順位が変わる
- 工事費実質無料は「最後まで使い切る」前提。更新月と工事費残債を確認してから乗り換える
- SoftBank光は2026年12月に値上げ予定。今の金額だけで判断しない
まずは、自分のスマホと住んでいる建物(戸建て/マンション)で候補を1〜2社に絞り、公式サイトでエリアと最新のキャンペーンを確認するところから始めてください。
※この記事の料金・キャンペーンは2026年10月26日に各社の公式ページで確認した税込金額です。料金改定やキャンペーンの変更があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新条件を確認してください。3年総額は月額料金のみの単純計算で、事務手数料・オプション料金は含んでいません。